NEW ENTRY
[PR]
まだ名前決めてないが…とある昔話
「兄さん、何処にいくの…?」
寝巻姿の妹が、パタパタ走ってきて、ぼくを呼び止める。 振り返り、笑顔で学校
にいってくるよ…と言うと、妹の顔は不安そうにぼくの顔を見て
「ごめんなさい…わたしのせいだね。炉希のせいで兄さんが…」
言っていく内に目に涙を溜めていくのが見えてきて、右手のカバンを静かに下に
おいて、その手で炉希の涙を優しく拭ってあげ、安心させるように、炉希のせい
じゃない、気にすることはないんだよ…。と優しく囁くように言って、頭を撫で
て安心させる。
この子に負い目は無い。
仕方ないんだ。
妹は虚弱体質でロクに学校にもいけない。 しかし、ぼくにとって…炉希にとっ
て、ソレが一番良いんだと思う。…思いたい。
いや、妹の為じゃないか…きっとソレは自分のエゴ、自己満足なんだろう…。炉
希がぼくの思いを知っても…多分、責任放棄にしか、きっと思ってもらえない。
炉希が落ち着いてきたので、頭から手を放す。ふんわりと優しい髪の毛から手を
放すのは惜しい気持ちだが…ぼくは行かなきゃいけない。あの場所に…。
いってくるよ。
そう言ってカバンを持ち、家を出る。
「いってらっしゃい。気をつけてね」
炉希の声が後ろから聞こえ、ぼくを送り出してくれる。
いつもの光景。そう、いつも臆病なぼくをまるで後押ししてくれるように…。
●まだ名前決めてないんですよね~・・・まぁ、書いたからにはなんかしらタイトルつけたいと思うます。
これは主人公視点の昔話ですね。 まぁ、これから色々とかきたいんですが・・・上手くいくとよいなぁ。
自分に本当、文才欲しいと思う今日この頃・・・。
PR
- トラックバックURLはこちら