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さいと

さいとなの~

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  • 03/28/21:34

まだ名前決めてないが…とある昔話

「兄さん、何処にいくの…?」

寝巻姿の妹が、パタパタ走ってきて、ぼくを呼び止める。 振り返り、笑顔で学校
にいってくるよ…と言うと、妹の顔は不安そうにぼくの顔を見て

「ごめんなさい…わたしのせいだね。炉希のせいで兄さんが…」

言っていく内に目に涙を溜めていくのが見えてきて、右手のカバンを静かに下に
おいて、その手で炉希の涙を優しく拭ってあげ、安心させるように、炉希のせい
じゃない、気にすることはないんだよ…。と優しく囁くように言って、頭を撫で
て安心させる。

この子に負い目は無い。

仕方ないんだ。


 妹は虚弱体質でロクに学校にもいけない。 しかし、ぼくにとって…炉希にとっ
て、ソレが一番良いんだと思う。…思いたい。

いや、妹の為じゃないか…きっとソレは自分のエゴ、自己満足なんだろう…。炉
希がぼくの思いを知っても…多分、責任放棄にしか、きっと思ってもらえない。


炉希が落ち着いてきたので、頭から手を放す。ふんわりと優しい髪の毛から手を
放すのは惜しい気持ちだが…ぼくは行かなきゃいけない。あの場所に…。

いってくるよ。

そう言ってカバンを持ち、家を出る。

「いってらっしゃい。気をつけてね」

炉希の声が後ろから聞こえ、ぼくを送り出してくれる。
いつもの光景。そう、いつも臆病なぼくをまるで後押ししてくれるように…。




●まだ名前決めてないんですよね~・・・まぁ、書いたからにはなんかしらタイトルつけたいと思うます。
これは主人公視点の昔話ですね。 まぁ、これから色々とかきたいんですが・・・上手くいくとよいなぁ。
自分に本当、文才欲しいと思う今日この頃・・・。

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